2種類のものをかけあわせて合成モンスターを作る企画の第2弾です! 第1弾の「ボム」に引き続き、FFシリーズと同じテーマで、今回は「プリン」に挑戦することにしました。
まずは、普通に普通の普通プリンを描きます。
うーん。普通のプリンを描いたつもりなのに、プッチンプリン風になってしまうのはなんなんでしょう!? グリコおそるべし、です。
次に、プリンの相方素材はボムとカボチャに続く秋の味覚ペアとして「栗」をチョイス。この企画を考えていた当初はまだ秋だったのです。
栗のモンスターといえば『スーパーマリオ』のクリボー、シルエット的には『ドラクエ』のスライムに似ていますから、ゲーム序盤の弱いモンスターのイメージにぴったりです。
というわけで、栗を描きます。
さて。実は、この時点では「栗」のかたちでプリンを作り、手足をつけるなどしてモンスター化すればいいだろう……と甘く(洒落じゃないです)考えていたところ、大きな問題が発生してしまいました。
しばらくシリーズを遊んでいなかったので知らなかったのですが、今は『ドラクエ』に「プリンスライム」がいるというではないですか。みなさんはご存じかもしれませんが、その姿はまさに「栗型プリン」。作ろうと思っていたものそのままでした。「知らずにやってたの!?」と思われるかもしれませんが、知らずにやってたの!(涙)
ドラクエシリーズと言えば「ネタバレ」に対しての配慮が強く、新作の発売が決まってもゲーム雑誌等でストーリーをほとんど紹介できないため、かわりに新登場となるモンスターの紹介で間を持たせることで知られています。「今度は○○スライムが登場!」なんてキャッチつきで。
そうして新作が出るたびに新しいスライムを追加し続けていたのでしょう。いまチラッと検索したところ、スライム系モンスター122種類の図鑑を作っている方がおられたり。この数が正確なものかどうかよくわかりませんが、その半分だとしても多すぎる!「なんとかスライム続々誕生!」に、そこまでの需要があるんでしょうか!?
ええ、ええ、そこはわかっています。ドラクエはそういう定番、「いつもの」を楽しむ伝統保守系RPGであり、「祭事」であるということを。
しばらくプレイしていないといはいえ、実際に遊んでみればドラクエは楽しい作品であることを知ってはいます。別にドラクエが嫌いなわけではないんです。ただ、結局のところ中身を伝える努力をせずに雰囲気的に「やらないと非国民」みたいなノリで迫ってくるあの宣伝手法が苦手なんだよな~、なんて思ったり。
中身を伝えることはしないけど宣伝の機会だけはほしいからどうでもいい情報を小出しにする、という見え透いたあの態度。よそにはマネのできない「王者の貫禄」ということもできますが、新情報を楽しみに待っていた身としては「がっかり」としか思いようがありませんでした。
繰り返しになりますがドラクエのゲーム本編はおもしろいし、鳥山明さんデザインのモンスターもステキ。しばらく距離を置いていましたが、今後ドラクエについても「モンスターデザイン研究」をしていきたいなと思います。
ただもう……ほんとスライムは見たくない。なのにそれっぽいものを描きそうになっていた自分は「ばかものめ」としか言いようがありません。
仕方がないので、プリンのお供の「栗」は加工して使うことにしまして……
はい、「モンブラン」のできあがり。
プリンとモンブランをあわせた、「モンブランプリン」はスイーツとしてもメジャーな存在ですから、両者の相性は抜群です。
ただ、どうモンスター化するかは難問です……。
(つづく)