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プログラム・IT
VBAで"脱コピペ"プログラミング!
2023年4月30日(日曜日)

初心者向けのプログラミングの導入記事『事務から始めるプログラミング』の続編として、今回から、プログラミング初心者としての階段を一歩ずつのぼっていくためのテクニックを紹介する記事を連載していきます。

新連載の初回となる今回は、この連載企画のテーマについてお話しします。

まず、「初心者としての階段を一歩ずつのぼっていく」と表現したように、この連載を読んでも「脱・初心者」はできません。あくまで初心者という立場のなかでの小さくステップアップしていくことが目的になります。

もちろん、中級者や上級者になって「すごいものを作りたい」という気持ちのひとが多いのはわかります。でも、あまり急いでも身に着きませんし、身に着かないまま難しいことに挑戦すると「壁」に激突してしまいかねません。

実力がたりないのに大きな壁にぶつかると、絶望してプログラミングがいやになったり、なんとか解決できても膨大な時間を浪費することになってしまいます。そうやって自信を持てなくなったり、「しんどい」という思いが強くなってしまうことは避けたいのです。

そこで今回の連載では、「しんどい」思いをしなくて済むようにすることを主眼に置くことにします。そして、メインテーマとするのは、"脱・コピペ"です。

コピペ・プログラミングの問題

プログラミングといっても初心者のうちは、ネット検索して、どこかのサイトでサンプルとして公開されているコードを「コピー&ペースト」してくることが少なくないと思います。もちろん、知らない場合やわからない場合にコピペしてくること自体はかまいません。

ただ、コピペを中心にしてなんとかしようとするのは、楽なようでそうでもなく、実はけっこう「しんどい」思いをさせられます。

実際にいくつかVBAのマクロを扱った人なら多かれ少なかれ経験があると思いますが、コピペしてきたプログラムのコードはそのままでは動かないことが多々あります。意外に、バグのあるコードが少なくないのです。

そして、コピペしてきたコードがうまく動かないために、ほかのコードを探そうとして「しんどい」思いをしたことがある人は少なくないのではないでしょうか。

まずは、これをなんとかしたいのです。例えバグがあったとしても、たいていのコードは少し直せば動かせるのですから。

なぜサンプルコードにバグが多いのか

ではなぜ、コピペしてきたコードにバグが含まれているのでしょうか? 「動かないとわかっていて、嫌がらせで公開しているんだ!」なんてことは、さすがにないはずです。

プログラムにバグは付き物で、それはプログラミングを仕事にしているプロフェッショナルの方々でも同じです。コードを公開してくれる彼らのほとんどは、きちんとしたコードを書ける実力を持っています。でも実は、ネットで初心者に扱いやすくするために加工している場合が少なくないのです。

本格的なプログラマーが書くコードは、機能によって細分化されていたり、応用が利くように作られています。ところがそういった実用的なコードを他人に使ってもらうにはそれなりの説明が必要になるのです。

そこで、初心者向けに公開するコードでは、扱い方の説明を避け、必要最低限の部分をまとめなおして見せることになります。ただ、あくまで親切でやっていることも多く、仕事でするような厳密なバグチェックまではしないことがあるのです。

でも、本質的な部分は正しいコードがほとんどですから、自分でコードが動かない原因を見つけ、わずかなミスを修正して使えれば問題ないわけです。そうして、バグのあるコードを自分で修正できるようになることで、徐々にプログラミングを身に着け、ステップアップしていくことができます。

次回から、実践していきます!

(つづく)

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