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解説
『Age of Empires』シリーズ
2022年3月26日(土曜日)

『Age of Empires』(通称AoE)は1997年にMicrosoftが第1作を発売した、リアルタイム戦略シミュレーションゲーム(以下RTS)です。RTSは本作以前からあるものの、現代に引き継がれるスタイルを確立し、ブームの火付け役となりました。

続編として『AoE II』(1999年)と『AoE III』(2005年)、外伝的に神話を扱う『Age of Mythology』(2002)が発売されました。しかしRTSのブームは沈静化し、一方で対戦ゲームとしての流行はMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)への移行していったため、長らく新作が発売されない状態が続いていました。

また2011には基本プレイ無料の『Age of Empires Online』のサービスが始まりましたが、2014年には運営が終了しています。

しかしeスポーツの流行にあわせて、Microsoftは2017年に新作『Age of Empires IV』の開発を発表。2018年以降『I』~『III』の再リメイク版『Definitive Edition』が発売され、『AoE IV』は2021年10月に発売されました。

手軽に遊べる3つの『DE』

旧3作の『Definitive Edition』は、その名のとおり「決定版」と呼べるもので、SteamとMicrosoft Storeで発売中。グラフィックやサウンドがリファインされているほか、システムの細部調整が行われています。

また、旧作の拡張パックとして提供されたシナリオも含まれているため、それぞれの作品が扱う時代における世界各地のキャンペーンシナリオを楽しめます。一部のシナリオの内容も、史実に即した内容に見直されています。

3作のうち『II』と『III』は現在もアップデートによる拡張が続けられており、季節のイベントも実施されている現役タイトルです。

『III』からは3D描画になっており、前2作より少し高い描画性能を必要とします。

『II』はシステムの快適さと中世を扱ったシナリオが人気で、現在でも利用者数がもっとも多くなっています。

『I』はアップデートは行なわれていないものの、セール時に500円程度で販売されることがあるので、文明の興りからの古い時代のシナリオを楽しみたい人は「お試し」でプレイしてみるといいかもしれません。

DEの登場が待たれる!『AoM』

『Age of Mythology』にはDefinitive Editionはなく、2014年版にSteamでリリースされたリメイク版『Extended Edition』が最新。こちらも旧作の拡張パックの内容を含んでいます。

Windows10登場前の作品のため動作が若干不安定という問題があり、ファンからは『DE』の発売が期待されています(筆者が全キャンペーンシナリオをプレイする間に2回だけ画面が停止)。

発展の途上にある!?『AoE IV』

IIIから16年ぶりの新作となる『AoE IV』は、アップデートを繰り返して作品の規模が少しずつ大きくなっていくようですが、2021年10月時にはシリーズおなじみのマップエディット機能もなく、ゲームの基礎部分だけを楽しめる状態。2022年にマップなどを作れるコンテンツエディターが追加されるものの、まずはベータ版とのこと。今後のさらなる拡張が待たれます。

シナリオで扱う時代は、『II』で扱った中世以降と『III』で扱ったアメリカ独立戦争前後の時代の間を中心に、その前後の時代も含んでいます。また『IV』では、キャンペーンシナリオの物語が語られるイベントシーンがTVの歴史番組のような実写映像にCGを描き加えたものとなっており、特徴的です。

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